島根県津和野町を舞台にした恋愛小説「こんやここでのひとさかり」を広島市在住の塾経営・高遠信次さん(63)が自費出版した。2018年に鷲原八幡宮(津和野町鷲原)で流鏑馬(やぶさめ)神事を観覧して執筆を思い立ち、2年かけて仕上げた。津和野町を中心とした県内の魅力も伝える。
高遠さんが津和野に初めて訪れたのは高校3年生の一人旅。雪景色の町を巡り、「静かですばらしかった」と振り返る。
約半世紀ぶりに訪れた同町内で流鏑馬神事を見て、「伝統を守る姿勢に感激した」という。高校時代の記憶も思い出し、町を中心舞台にした小説の執筆を思い立った。取材を重ね、20年2月から執筆を開始し、9月完成した。
銀行員同士の恋愛模様を中心にした作品は、夫婦の愛まで書ききる。伝統の鷺舞や、太皷谷稲成神社も登場する。
高遠さんは「たくさんの魅力がある津和野を多くの人に知ってほしい」と話す。