地方紙に掲載された「こんやここでのひとさかり」の紹介

 
 

山陰中央新報  2020/11/28

 

島根県津和野町を舞台にした恋愛小説「こんやここでのひとさかり」を広島市在住の塾経営・高遠信次さん(63)が自費出版した。2018年に鷲原八幡宮(津和野町鷲原)で流鏑馬(やぶさめ)神事を観覧して執筆を思い立ち、2年かけて仕上げた。津和野町を中心とした県内の魅力も伝える。

 高遠さんが津和野に初めて訪れたのは高校3年生の一人旅。雪景色の町を巡り、「静かですばらしかった」と振り返る。

 約半世紀ぶりに訪れた同町内で流鏑馬神事を見て、「伝統を守る姿勢に感激した」という。高校時代の記憶も思い出し、町を中心舞台にした小説の執筆を思い立った。取材を重ね、20年2月から執筆を開始し、9月完成した。

 銀行員同士の恋愛模様を中心にした作品は、夫婦の愛まで書ききる。伝統の鷺舞や、太皷谷稲成神社も登場する。

 高遠さんは「たくさんの魅力がある津和野を多くの人に知ってほしい」と話す。

 
 

中国新聞  2020/11/22

 
津和野が舞台の長編小説/2007年第39回短編文学賞で3席を受賞した広島市西区の高遠信次さん(63)が「こんやここでのひとさかり」を自費出版した。1980~90年代の島根県津和野町を主な舞台に、主人公の女子銀行員、千鶴のエネルギッシュな恋愛模様を描く。タイトルは中原中也の詩「サーカス」から。作中に中也の詩14編を織り込み、 登場人物の心情を際立たせる。
 
デートシーンに登場する彼氏の愛車「プレリュード」、アパートで食べる「ボンカレーゴールド」、「ショルダーフォン」・・・昭和の雰囲気が随所ににじむ。高遠さんは趣味で約25年間、歴史小説を書いてきたが、今回は初めて恋愛小説に挑戦した。
 
「当時の恋愛事情や家族関係が書きたかった。懐かしく読んでもらえればうれしい」と話している。